白鳥と子どもの帰省
11月に車を走らせているとき、たくさんの白鳥が収穫された後の田んぼで休んでいるところと遭遇しました。ちなみに、東北地方は白鳥の飛来地が多い土地です。車を停めて眺めていると、臆病な性格の白鳥は、すぐに気配を察知して飛び立ってしまいました。
ちょっと申し訳ないことをしたなという気持ち半分、なんて勇壮に羽ばたくのだろうという感動も半分。この力強い羽ばたきで海を越えてきたと思うと、そのスケール感に圧倒されてきます。
彼らが暮らしていたであろうシベリアは、どんな場所か思いを馳せる。今いるにかほ市の田んぼを発見して、気に入るまでの旅路はどれほど過酷だったのだろう。そして、にかほに必ず舞い戻れるのはなぜだろう。たくさんの不思議が短時間のうちに頭を駆け巡りました。白鳥はどこにだって飛んでいけるけれど、またここに戻ってきます。
ふるさとで暮らし、家を出た、かつての子供たちも、日々の営みを離れ、気持ちをリフレッシュするために帰省してきます。これは日本中どこでも起こっていること。今年の帰省はいつかな。