逆上がりの難易度

子どもに物を教えたり、お説教をするには、それ相応の覚悟が必要だ。親がやっていないこと、できないこと、を子どもにやらせようとすると、間違いなく見透かされる。真っ直ぐで濁っていない瞳で、的確にそれを見抜いてくる。

「ジュースは3日に1本!」→「ビール毎日何本も飲んでいるじゃん」
「早く寝なさい!」→「毎日夜遅くまでテレビ見てるじゃん」

こんな日常的なことはもちろんだが、もっとシリアスなモラル的なことを見透かされると、下手をするとそこに疑心暗鬼すら生まれる。だから、日々行動には責任を持って臨まないといけない。

逆にちょっと恥ずかしい「子バレ」もある。その代表格は逆上がりだろう。

「逆上がりくらいできないでどうする!」そんな言葉を浴びせてしまったことは多くの親なら経験あるはずだ。じゃあ、いま逆上がりができるお父さん、お母さんは、どのくらいいるだろう。体を動かすことから離れた体に、逆上がりはなかなかの難問だ。子どもに見本を見せるつもりが、お尻と足がちっとも上がらずに大笑いされてしまったり。威厳の崩壊のはじまりか?

子どもに「あれ、できないのに言うんだ」と思われないために、親もがんばる。努力する。よく「子は親の鏡」と言うけれど、子どもに対峙するには襟を正さないといけないし、子どもから教わることは本当に多く、自分自身の成長のためにも子どもと向き合う日々は大切にしたいものだ。

できないことは子どもに言わない。※仕事も。。
言うからには自分も努力する。

そんな親子関係が息づく家庭を、作っていきたいものである。