

読み聞かせで大切な3つのこと
おうちで読み聞かせをしているとき、子どもが絵本を持ってきたものの、数ページめくったらどこかへ行ってしまった、という経験がある方も多いと思います。子どもに絵本を読み聞かせるときに、どんなことを大切にしたらいいのでしょうか。また、読み聞かせの効果はどんなものなのか。ここでは絵本について考えてみます。
読み聞かせの効果とは?
絵本を読むとき、膝の上に座らせたり、一緒に並んで寝転んだりしている人が多いと思います。絵本は読むときに親子が密着することで、ぬくもりや心音を感じるスキンシップになります。乳児期や1歳くらいの子どもは自然とその心地よさを知っていて、絵本を持ってきます。絵本は読むものというより、くっつきたい気持ちがあることを知っておくとそれだけで愛おしいですよね。
また、絵本には色彩豊かなものが多く、視覚が刺激されます。言葉もはっきりとしたものや繰り返しの言葉が多いので、リズム感や生活言語の習得にとてもいいツールです。子どもの発育の面からも絵本の読み聞かせは良い点があります。
読み聞かせをするときのポイント
途中で飽きても大丈夫
子どもの集中力は長くもちません。スキンシップが楽しい乳幼児期は特に、読み聞かせは絵本の内容よりも家族のもとに行くきっかけの一つです。家族という安全基地に絵本を持って行き、しばらく密着したらそれだけで安心。また刺激を求めて遊びにいくことの繰り返しです。読みかけの絵本は自分のために最後まで読んでもいいし、「めでたしめでたし!」と気分よく終わりにしてしまって大丈夫です。
大切なのは聞くことよりも感じること
言葉が出てきたころの読み聞かせは、お話を遮って知っている単語を言ったり、指をさしたりすることがあります。これは決して困った行動ではありません。もちろん読み聞かせを最後まで楽しむことができるのも大切なことです。絵本の世界に入り込めていて感性が育っていると思いましょう。ですが、途中で絵本に反応したり、やり取りしたりしながら読むことも思考力が育つきっかけになります。
毎回同じところで、同じ反応をする子どもも多くいますが、それも子どもの特性の一つです。 「いないいないばあ」で赤ちゃんが笑うように、子どもは繰り返しの行動が好きです。「また同じだね」と一緒に喜んであげるのもいいし、声のトーンを同じにして定番の流れを作ってみるのもいいでしょう。子どもとの空気感を楽しむことがなによりのスキンシップになります。
図書館の読み聞かせ会にも行ってみよう
図書館や子育て支援センターなどでは、定期的に絵本の読み聞かせ会を行っています。いつもと違う環境で絵本と触れ合うことは、子どもの世界が広がります。読み聞かせの途中で立ち歩いたり、絵本を見なかったりしても問題ありません。どんな読み方をしているか観察して、おうちで真似してみるのもいいと思います。また、どんな絵本を選ぶのか参考になることもママにとって学びになります。
絵本とともに思い出作りを
小さいころ子どもが好きだった本は、子どもが大きくなってからも宝物になります。「1歳のころ好きだった」と思い出すと、指さししながら絵本を読んだ日の記憶がよみがえります。大きくなってから、小さいころ好きだった絵本の話をするのも、子どもの心を豊かにします。 絵本は子どもにとって学びであり、おもちゃであり、スキンシップの手段です。そう思うと、言葉の出ない時期の子どもを理解するための橋渡しのように感じられると思います。「読む」「聞く」という形にとらわれず、自由に絵本を楽しんでみるのもいいでしょう。
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