子どもの二語文について
言葉の発達には個人差がありますが、親としてはどうしても周りの子どもと比べてしまうもの。要求が伝わらず泣きじゃくる子どもを前に、私たちの間に言葉があればと嘆いたことのあるパパやママも多いはず。そこで、単語から会話へと言葉の発達過程の1つである二語文についてご紹介します。
二語文とは?
二語文とは「おもちゃ+ちょうだい」や「青い+くるま」など、ふたつの単語から成る文のことで、個人差はありますが、言葉の発達が早い子どもですと1歳6ヶ月頃から話し始めます。その後も、教える言葉を増やしていくことで、子どもは徐々に会話を学んでいきます。
二語文をうながすために
本から単語の数を増やす
子どもは大好きなものを見つけると指差すことが多く、焼き芋が好きな子どもの場合には、「おいも!」「やきいも!」と一語のみでお話をしてくれます。「おいも」と言えば、それまでは焼き芋を差していた子どもに、芋には、じゃがいも、さつまいも、山芋などたくさんの種類の「おいも」があることを、図鑑などの写真を見せながら説明します。子どもが興味をもったタイミングで本などを使って単語の数を増やすことを意識します。
物と言葉を結びつける
「おいも」と子どもが言葉を発したときには、「おいも」がなぁに?と言葉を返してあげましょう。そして、おいもが欲しいときには「おいも、ちょうだい」と言おうね。と、2つの言葉をつなげることを伝えながら、二語文へうながせるように工夫します。
二語文の現れ
2歳になる頃には、少しずつニ語文を発するようになります。「ママ、あっこ(ママ抱っこして)」「にゃーにゃー、とーとー(ネコにとんとんしてあげる)」など、親でなければ聞き取れないような発語で一所懸命に伝えようとしてくれる子どもの姿はたまらなく愛おしいのではないでしょうか。言葉が出始めたころは、子どもに話しかけた努力が成果に結びついたと思いますよね。
3歳になり親の話し相手になれるほど会話ができるようになった子どもでも、言葉が追いつかず泣き出してしまうときがあります。子どもだからしかたないと思う反面、「思っている気持ちをたくさん言葉で伝えようね」と声をかけるようにします。子どもとたくさんの話ができる日を楽しみにしながら、まずは二語文から始めてみましょう。
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