とっても簡単!!親子で折り紙をつくろう

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  • 2-6歳
  • 小学校

折り紙は女性や子どもの文化が豊かになった江戸時代に始まり、親から子、子から孫へと長年受継がれてきました。小さなスペースがあればどこでも遊べて、そこから生まれるクリエイティビティーは無限です。楽しいだけでなく知的な学びもあり、豊かな体験となります。初めての折り紙は大人がサポートしながら簡単に挑戦出来るものから始めて見ませんか?

折り紙ができる年齢について

折り紙は何歳から始められると思いますか?保育園や幼稚園で遊ばれている3歳頃から?と思われる方も多いかもしれません。確かに運動神経が発達するのは3歳くらいですので始めるのには最適な時期ですが、興味がわけば何歳からでも始めてみましょう。最初は上手に折れないのは当たり前のこと。紙の様々な色や種類を見せて作ってあげるだけでもいいでしょう。ぐちゃぐちゃに丸めたり、びりびりに破くかもしれません。それでも大らかに見守ってあげてください。

丸めた物はボールになるし、破いたものはペットボトルに詰めて振って遊んだり、紙吹雪にしたりなど、出来た物を肯定して、その時期にしかできない折り紙遊びを楽しんでください。年齢が低いほど手指、末梢運動神経の発達は未熟です。指先を使うことに慣れていけば次第に上手に折れるようになります。個人差があるので焦らないことが大切です。

折り紙集

年齢が小さい程、大人がゆっくりお手本を見せながら、または、手を添えて、声をかけ、簡単な物から初めてみましょう。角がぴったり合わなくても気にせずに。出来た作品は世界で一つの物。子どもは褒められるほど自分の作品に興味を持ち「また作りたい!」と意欲が出るのです。動物、虫、花、食べ物や飛ぶ、跳ねる、膨らむ、変身するといった遊べるものや、身につけられるものなどたくさんの種類がありますが、ここでは1歳頃から楽しめる、折り紙の始めの一歩になる作品を紹介します。

電車〜たった1回折りでただの四角い紙が変身!

長方形に半分に折ります。クレヨンで窓を描きます。3つ作ってのりまたはセロテープでつなげます。白い紙に線路を描きその上を走らせるようにして遊びます。

おにぎり〜2回折ってできます

黒い紙を下にして、三角に折って表の上の部分を半分くらい折ります。白い部分が出てきます。そこに赤い丸をクレヨンで梅干しを描いて、おにぎりの出来上がりです。「おにぎりができましたよ、いただきまーす」「梅干しおにぎりですよ、どうぞ」など、ごっこ遊びをしてみましょう。

チューリップ〜4回折りで完成

三角に折ります。さらに三角に折り、戻します。その折り目を中心に、ずらして折り、花びらのようにします。色々な色で折り、お花畑を作りましょう。

犬、猫〜チューリップと同じ折り方で

チューリップを逆さにすれば犬になります。犬の下の部分をすこし折れば猫になります。クレヨンで表情を描きます。

山折谷折り、折り筋をつける、中割り折り、裏返したり、向きを変えたり…折り方にはいくつかの基本があります。少しずつ挑戦してみましょう。子どもは一つ折り方を覚えると同じ物を折りたがります。慣れてくれば一人で遊び、得意げに誰かに見せたり、自分が教えたり、友達と活動するようにもなります。

折り紙のメリット

人間は手を使うようになったことで脳が発達しました。手指と脳はつながっています。指先の運動になる折り紙あそびは脳の成長を育む最適なツールです。また親子で遊べば子どもの情緒を安定させます。具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

空間認識能力がつく

空間認識能力とは物体の位置や形・方向・大きさなどの状態を正確に認識する力です。平面から立体へと変化する経験を繰り返すことで力がつきます。

巧緻性(こうちせい)

巧緻性は指先で行う細かな動きのことで器用さを意味します。4歳頃から指の神経が発達し指先を動かす活動を好みます。この時期、成長に伴って積極的に動かせば巧緻性が高まります。

集中力

目の前の対象物を見て、真似し自分で考えながら指先に意識を向け完成へとじっくり取り組む…この繰り返しが集中力を育みます。

色彩感覚を育て感性を伸ばす

色とりどりの紙や模様の紙、無駄な折り線がなく洗練された美しい形へ。折り紙は子どもの造形活動に必要な要素が含まれています。色をくらべたり、自分の好きな色を選ぶことで、色彩感覚や個性が育ちます。

意欲とクリエイティビティを刺激する

少しずつ難しいものにチャレンジし完成し出来た喜びを感じることで、次への意欲が湧きます。様々な作品作りを通じてクリエイティビティが刺激されます。

このように折り紙は発達段階にあるお子さんたちの脳によい刺激を与えてくれます。楽しく遊ぶコツは大人が否定しないこと。作る課程に意味があるので、子どもの小さな努力を発見し「すごいね」「上手だね」と褒めてあげましょう。折り紙は1枚の紙が平面にも立体にも変身する面白さがある魔法の紙。ぜひお子さんと一緒に体験してみてはいかがでしょうか。

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