親子で楽しむ数あそび
数は順序や量、世の中の動きであり、日常生活になくてはならないものです。また最近は理数系教育が注目されていることもあり「算数が好きになってほしい」と思うこともあるでしょう。幼児期の「数あそび」はその架け橋です。では、子どもが数に触れる時期や効果的な体験とはどんなものでしょう?
数あそびは何才から始めるの?
数は、その物を表す『数字』や、物の集まりや量を表す『集合数』、順番を表す『順序数』、電話番号、テレビのチャンネルなどを表す『記号数』があり、それらが互いに関連し合っています。大人はこのような数の概念を瞬間的に使い分けますが、数を知らない子どもはできません。そこで初期の段階では数あそびを通じてできる「数のイメージ作り」が大切です。
数あそびを始める時期は一人一人の発達状態や興味を示すタイミングが違うので何才からが良いということはありません。生後3ヶ月頃、首が据わり色を認識する時期より、数の量を認識する力を高めたり、右脳的計算能力を引き出すといわれるドッツカード(白いカードに赤い丸が1なら赤い丸が1つ、2なら赤い丸が2つ書かれているもの)を使って遊ぶこともできます。ただ親子の信頼関係を築く大切な時期なのでお勉強としてやるのでなく、他にも見る、聞く、触る、においを嗅ぐといった刺激をたくさん体験し、優しい声がけで安心感や情緒の安定を大切にします。
子どもは生後6ヶ月から周りのことを意識し始めます。簡単な言葉を理解し、身近な人とコミュニケーションをとるようになります。活動範囲が広がり自然の中で遊ぶようにもなるので徐々に数に関わる機会が増え、遊びに取り入れやすくなります。教えようと頑張ると子どもは興味を示しません。焦らずひとつづつ、数に触れる機会を増やします。
数遊びの事例
お風呂の中で数えうた
習慣化してくると2歳くらいで100まで数えられるようにもなります。ただそれは具体的物のない暗唱しているだけの場合があります。大切なことは数字と実際の物を対応させ数量感覚を身に付けることなので、1から10まで声に合わせて指を広げます。
おもちゃで遊べるようになったら
電車やミニカー、積み木、おままごとの野菜など物を数えます。同じ種類のもの(電車とミニカーが混同しない状態)でやると混乱しません。ミニカーを車庫に入れる、おもちゃを箱にしまう、クッキーやおせんべいをお皿に入れる、おしゃべりしながら数えます。
外遊びで
公園の階段を数えながら登る、拾ってきた葉っぱや石、どんぐりなど数える(~段、~枚、~本など序数詞を正しく使いながら)初期の段階ではなんでも数えることを遊びにします。
お手伝いができるようになったら
スーパーで買い物をするときに「りんごを1こ、ピーマンを4こ取ってきてね」と具体的な数と物を提示します。
エレベーターに乗った時に
「次は何階にとまるかな?」とクイズを出す。言葉の理解が進んできたらクイズ形式をします。
絵本で数あそび
数あそびの絵本が数多く出版されています。またそうでない絵本も数が登場していることは多いものです。ブランコが揺れる数を数える場面がある絵本があったり、登場する動物の数を数えてみたり…絵本の中の数を発見してみましょう。
数遊びに使えるおもちゃはどんなもの?
数あそびのおもちゃはシンプルな形で数の要素が示しやすいもの、同じ形で量が比べやすく、つかみやすい素材、扱いやすい大きさのものがおすすめです。おはじき、棒、お豆などの身近なもの、棒に穴のあいた丸い玉をさしていくそろばん型のおもちゃなど知育玩具として数多く商品化されています。またサイコロやトランプを使っても楽しめます。成長に合わせたゲームをしましょう。
数あそびというとお勉強的になりがちですが、幼児のうちは数に興味をもつことが目的です。間違えを指摘するのではなく出来たら褒めて、何度も繰り返し遊びます。身の周りに溢れる様々な「数」から、子どもの興味の中にある「数」に注目してみてください。その数を遊びにして楽しむことで、子どもの数の素地が養われます。
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