離乳食を食べてくれないとき
赤ちゃんは生後半年ほどして離乳食を開始します。生まれてすぐミルクや母乳を飲んでくれて、離乳食でも何でもパクパクと食べてくれるものだと思っていたのに「意外と食べてくれない」と不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで離乳食を食べてくれない原因や、食べてもらう工夫のほか、ママやパパの不安を解消する考え方などをご紹介します。
なぜ離乳食を食べないの?
よくある原因として、赤ちゃんがミルクや母乳とは違う「味、食感」にまだ慣れていなかったり、好みでなかったことなどがあげられます。また、まだお腹がすいていなかったり、逆にお腹がすきすぎてミルクや母乳を飲みたくなってしまったり、眠い、気分によるなど、いろいろな原因が考えられます。
離乳食を食べてくれないときにできる工夫
離乳食を食べてくれない原因はさまざまですが、無理のない範囲で工夫してみましょう。離乳食初期、中期、後期ごとの工夫の仕方をご紹介します。
離乳食初期
この時期はゴックン期とも呼ばれ、はじめての食材の味に慣れ、ゴックンと飲み込む練習をする時期です。まだミルクや母乳で栄養を補っているので、嫌がるときは切り上げてミルクや母乳をあげましょう。眠くなく、適度におなかがすいていて機嫌のよい時にまた再開します。
飲み込みやすいよう水分を調整したり、さらになめらかにつぶしてみるなど試してみましょう。スプーンの食感が苦手な子もいます。素材を変えてみても良いかもしれません。また、胃腸の働きがまだ未熟な場合もあります。アレルギーがないか?消化はできているか?などを観察しながら、場合によっては時期を遅らせてみても良いでしょう。
離乳食中期
この時期はモグモグ期と呼ばれ、口や舌を動かして食べ物をつぶせるようになっています。食べる経験が増え、口にする食材の幅も広がるので「自分の好み」と違うことにより食べなくなることがあります。その子にとってはまだ早かったのかもしれません。形、やわらかさを見直してみましょう。また、野菜などはとろみをつけると食べやすくなります。初期のころに好きだった食材をまたつかってみても良いでしょう。
離乳食後期
この時期はカミカミ期と呼ばれ、1日3回食が定着し、量もしっかりと食べられる頃です。脳や体の発達もめざましく、自分でやりたいことが出てくる頃です。いろいろなことに興味を持ち、「ご飯を食べるよりも遊んでいたい」「食べさせられるのはイヤ」「好きなものだけ食べていたい」と、自我により離乳食を食べたがらない子も多いようです。その場合は手づかみで食べられるものを用意して自由にさせてみましょう。また、まだおなかがすいていなかったり、食べることに飽きてしまった場合も。体を動かして空腹にさせたり、公園に行ったり、いつもとは違う外が見える窓際などで一緒に食べてみても良いですね。
つくっても食べてもらえない!不安やストレスはどうやって緩和する?
大人でも体格や食べる量が違うように、子どもにも食の個性があります。そして成長とともに変化もしていきます。「どろどろした食感や口に入れられるのが苦手だったようで、自分でつかんで食べるようになったら完食するようになった」「ただの食わず嫌いだったようで、給食では平気で食べるようになっていた」など、あの心配はなんだったのだろう?と胸をなでおろすことが多いのです。
つい近い月齢・年齢の子たちと比べがちになってしまいますが、焦らずにその子の食の個性を観察して食事は楽しむものである印象をつくってあげましょう。手づくりの味は確かに大事なのですが、つくる側がストレスになると子どもはプレッシャーを感じてしまいます。疲れたときはベビーフードを利用したり、大人用のスープや味噌汁から味付け前に取り分けて、離乳食に利用するなど手間を減らしてみましょう。また、離乳食を含む育児に関してサポートしてくれる機関もあります。遠慮せずに小さな不安でもどんどん相談してみましょう。
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