赤ちゃんの「向き癖」との付き合い方

あれ?気づいたら、うちの子、いつも同じ方向ばかり向いて寝ているかも…?そんな風に感じたら、それは、赤ちゃんの「向き癖」によるものかもしれません。頭のかたちだけでなく、その後の成長や健康への影響も出るかもしれない「向き癖」とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

向き癖の原因と起こりうるデメリット

実は、おなかの中で起こっていた?

向き癖の原因は大きく分けてふたつ。ママのおなかの中にいるときや出産時に狭い産道を通ることによってゆがみが生じ、頭が変形してしまうこと。そしてもうひとつは斜頚といわれる、赤ちゃんの首が左右どちらかに傾いてしまうことです。どちらの場合も、赤ちゃんは収まりのよいほうを向いて寝るので、それが向き癖となります。

形だけの問題ではない

向き癖の方向によって頭の形は変わってきます。いつも仰向けに寝ていると「絶壁」になりやすく、横向きで寝ていると頭が縦に長くなるといわれています。赤ちゃんのおよそ半数に向き癖があるといわれ、その多くは生後3か月をすぎると自然に改善することが多いようです。しかしながら、頭の形の変形が強い場合には成長したときに顔の左右差が生じたり、極端な場合は発達障害の原因になる可能性もあるのです。

向き癖の改善策とは?

まずは、体位変換。そのコツとは?

改善策としては、寝ているときの体位を変えること。ただ、無理に行うと赤ちゃんがぐずってしまうこともあるので、ちょっとした工夫が必要。赤ちゃんは明るい方向を向きやすい傾向があるので、窓や蛍光灯などの光が普段向かない方向にくるようにします。また、添い寝をしているのであれば、ママが寝る位置を変えることも有効です。ただし、うつぶせ寝だけは乳幼児突然死症候群のリスクがあるため、させないようにしましょう。

心配なら、専門医に相談を

また、心配であれば「たかが頭の形」とは思わず、専門医に診てもらうのもひとつの手。オーダーメイドのヘルメットで矯正することも可能です。

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