赤ちゃんと喃語でコミュニケーション
「赤ちゃんにどう話しかけていいかわからない」「まだ言葉を話せないから、コミュニケーションが楽しめない」と感じたことはありませんか?実は赤ちゃんとの会話は、言葉を話せない時期から始まっています。ここでは、まだ意味をもたない「喃語(なんご)」をしゃべる赤ちゃんとコミュニケーションをとる方法について紹介します。
喃語(なんご)とは?
泣くことでしか感情を表現できなかった生後まもない赤ちゃんも、しだいに「あー」「うー」と柔らかな声を出すようになります。こうした赤ちゃんの発声を「喃語」といいます。
喃語は、「あー(a)」「うー(u)」など母音のみの発音から始まり、4〜6ヶ月頃には唇や舌を使った「ばばば(b+a)」「まんま(m+a・n・m+a)」などの子音と母音を組み合わせたものへと変わっていきます。
この喃語が「赤ちゃんの会話の始まり」であり、言葉の発達に大切な土台となるのです。
喃語でコミュニケーションをとるコツ
喃語を使った赤ちゃんとのコミュニケーションは、実はとてもシンプルです。
まずは赤ちゃんの真似をする
赤ちゃんが「あーあー」「んばばばば」とお得意の声をあげたら、こちらも同じように「あーあー」「んばばばば」と返してあげるだけでいいのです。大人に余裕のあるときは、赤ちゃんの目を見ながら同じようなテンポ・声の調子で繰り返してみましょう。自分が出した声に同じような反応が返ってくることで、赤ちゃんはとても満ち足りた気持ちになります。
こちらから喃語で声をかけてみる
赤ちゃんの真似ができたら、発音しやすそうな別の喃語を使ってこちらから優しく話しかけてみてください。最初は何も反応がないかもしれませんが、おしゃべりしたそうに顔を向けてきたときや赤ちゃんの機嫌がいいときなどに根気よく続けていると、今度は大人の真似をして返してくれるようになります。
身体も心もすくすく育つ喃語でのコミュニケーション
赤ちゃんが喃語をたくさん話すことで、声帯や口角・横隔膜の使い方も上達し、声の高低や長さに変化をつけられるようになります。そして「声を出すと周りに答えてくれる人がいる」という安心や喜びが、「もっとおしゃべりしてみよう」という気持ちにつながっていきます。こうして生まれた周りの大人との信頼関係は、子どもが成長しても変わることのないとても大切なものです。
言葉の発達のスピードは一人ひとり違いますが、喃語期はおよそ生後8〜9ヶ月頃にピークを迎え、だんだんと指差し発声の時期にステップアップするといわれています。ぜひこの貴重なやりとりを一緒に楽しんでくださいね。
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