耳から育てる子どもの英語とは!
子どもには英語が話せるようになってほしい、そんな願いをもつ方は多いと思います。でも英語は難しいと思っていませんか?自分が話せないのに教えられないと思っていませんか?まったく心配いりません。今回は乳幼児期に家庭でできる英語の教育について紹介します。
英語を英語のまま理解する方法
私たちが学校で学んできた英語は、英文を品詞ごとに分解して、日本語に訳す勉強法でした。たとえば、「I like banana.」→「私は(S)好きです(V)バナナが(O)=私はバナナが好きです。」のように、一度日本語に変換してから英文の意味を理解するやり方です。これを「間接法」と言います。
この教育が盛んだったのは、英語の教育が中学校から行われていたからです。ですが、近年小学校の外国語活動では、ALTの先生が授業に入ることで英語を英語のまま教える「直接法」が取り入れられています。子どもが小さいうちは、目から学ぶよりも耳から学ぶ方が適しているためです。では、どうやって家庭で英語を英語のまま学習していけばいいのでしょうか。
たくさん聞いて英語を聞き取れる耳を育てる
毎日の生活に英語を取り入れる
子どもは幼児期のうちに、自分に必要な音と必要のない音を聞き分けて耳を育てています。日本語の音は「a e i o u」の5つしか母音がありませんが、英語にはなんと11種の母音があります。成長とともに似ている音は同じ音として聞くようになり、「hat(帽子)」と「hot(熱い)」のような、似た音の単語を聞き分けられなくなっていきます。
英語を聞き分けられるようにするためには、「直接法」を用いて、とにかく英語をインプットすることです。食事の時間のBGM、お昼寝のあとのBGMのように、英語をかけ流すことで、子どもは自然と音を拾うことができます。毎日同じものでも構いませんが、1か月~2か月を目安に新しいものを用意してあげると新鮮な気持ちで聞くことができるでしょう。
お家にホームスピーカーがあれば、「英語のうた」など検索をしてみるのがおすすめです。子どもも「この曲が流れたからご飯だ!」と生活のリズムができてくるので、おうちの定番を作ってみるといいでしょう。
動画やアニメも英語にしてみよう
家でなんとなく動画サイトを見ていることはありませんか?そんなときこそ、英語を学ぶチャンスです。海外に住む子どもたちが見ているアニメや番組をそのまま見てみましょう。例えば「English cartoon」や「Learining Alphabet」のように英語で検索するのがおすすめです。直接法で学ぶときに英語と日本語が行き来する動画は適さないので、英語だけのものを選びましょう。つい「appleはりんごだね」のようにわかっているかどうか声をかけたくなるかもしれませんが、英語を英語のまま聞き取ることが目的なので、反応がなくても耳にはしっかり届いています。
種をまくつもりで習慣作りをしよう
子どもが日本語を身につけるのも、1年以上は周囲の音を聞いて耳を育て、2歳ごろから言葉を発し始めます。英語も同じようにすぐに言葉を発するところまで効果が出ることはありません。ですが、英語を聞き取れる耳ができることで、そのあとの、読んだり話したりする力につながっていきます。
英語を教えようと意気込む必要はありません。英語を特別なものではなく、いつも流れているものにしていく習慣作りが一番大切です。いつも聞こえてくることで、子どもの耳は「聞き取る必要がある」と学習して音を拾えるようになっていきます。無料で聞ける音楽や動画がたくさんありますので、今ある習慣を英語に置き換えてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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