子どもが楽しく数字を学ぶ方法

子どもが「何歳ですか?」と聞かれたときに指を立てて「3さい!」と答えることがありませんか?また「いーち、にー、さーん」と言えるようになってきて、数字に興味がでてきたのかなと感じることがあると思います。子どもの知育の中から、子どもに数字を教えることについて考えてみます。

「数がわかる」とは?

数には3つの概念があります。まず耳からの情報としての「いち」、次に目からの情報としての「1」、そして具体的なものの数や量、例えば「1個」などです。この3つの概念を結びつけて考えられることが「数がわかる」ことの第一歩です。ではいつごろ、どのようにして教えていけばいいのでしょうか?

生活の中でいつでも始められる

生活の中で教えていこう

特別な道具や時間を用意しなくても、毎日の生活の中に数はあふれています。例えば、お風呂に入ったときに「10まで数えてあがろう」と繰り返すことで、耳からの数字情報(数詞)の学びになります。ときどき10から逆に数えてみると、数詞の並びが意識できるのでおすすめです。

数字を見つけたら声に出してみよう

子どもによって、耳からの情報が伝わりやすい子と目からの情報が伝わりやすい子がいます。言葉にしなくても、シンボルとしての数字に興味を持つ子どもも多くいます。カレンダーを見て「今日は5だね」と話したり、絵本に出てきた数字を読み上げたりすることで、数字と数詞が結びつきます。

はじめは小さい数から

具体的なものを指しながら数を数えることを「計数」といいます。例えば、3つのリンゴを指さしながら「いち、に、さん」と数えることで、記号としての数字と具体的なものの量(数量)が結びつきます。このように数えるときは、まずは3までの小さな数にしましょう。おやつのクッキーを自分でお皿に3枚のせてもらったり、スーパーで人参を3本とってもらったり、実際に手を動かしながら数えることは効果的です。

子どもの興味に合わせて楽しく学ぶことが大切

「数がわかる」ことの3つの概念は、習得するまでの年齢が2~5歳とばらつきがあります。子どもによっても違うので、大切なのは子どもから芽生えた数への興味に合わせることだと思います。それまでは、大人が数える声がいい刺激になるので、言葉のシャワーをどんどんかけてあげてください。数は子どもにとって初めての抽象的な記号です。それに興味を持つこと自体が素敵な発見なので、子どもが数字と出会う瞬間を温かく見守り、一緒に楽しんでいくことが大切です。

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