パパと共有したい!産後ママが悩む事~先輩ママの体験談~
産後の心と身体の状態をパパにも分かるように説明する
パパは妊娠も出産も経験できません。産後身体の痛みがどれほどなのか、ホルモンバランスの変化で心の状態がどんなに変わってしまうのか、経験できないことを理解してほしいといっても限界はあります。ただ、その差が大きくなってしまうとパパとのすれ違いにも繋がりかねません。「ママが産後どういう状態なのか」パパに理解してもらうには、どう伝えたらよいでしょうか。
・例えで表現して伝える
産後の身体の変化は体内で起きているので、パパから見える外側で理解するのは難しいかもしれません。しかし、「産後の身体は、全治1〜2か月ほどの交通事故にあったような状態。包帯がぐるぐる巻かれて歩くのもやっとの位のレベル」と言われたら、パパでもイメージがしやすいはずです。
・先に知識として伝えておく
ママは妊娠から出産の過程でホルモンバランスが大きく変化するので、産後はイライラしたり、気性が荒くなって攻撃的な態度をとってしまうこともあります。ママが突然攻撃的になってしまったら、パパもどうしたらよいか分かりませんよね。でも、ホルモンバランスが関係していると知っていたら、パパの態度も変わるのではないでしょうか。「もしかしたら産後、イライラしたり攻撃的になったりするかもしれないけれど、出産でホルモンバランスが乱れるのが原因でもあるんだって」そんな風にパパに伝えておくのも1つです。
ママへの共感や労わりを大切に
女性は「共感脳」、男性は「問題解決脳」だと言われています。例えば、「なかなか赤ちゃんが泣き止まなくて…」そうパパに言ったら「お腹空いているんじゃないの?」と言われたことはないでしょうか。その返答(解決案)が間違っているわけではないものの、ママからしたら「オムツも替えた。ミルクもあげた。いろいろやってみたけど泣き止まないから言っているのに」なんてことも。解決してほしかったのではなく、共感や労わりが欲しかっただけだったりします。
かと言って、パパに悪気があるわけではありません。パパは男性特有の問題解決脳、解決してあげようとすることが愛情表現の1つなのです。それを知らずにすれ違ってしまうのは、もったいないと思いませんか?だからこそ、男女の脳は違うと言うこと、また、違うからこそパパへ「アドバイスだけじゃなくて共感してくれたら嬉しい」と求めていることを伝えられたらいいですよね。
パパママ以前に「夫婦」であることを大切に
産後にまずやってくる夜間授乳と睡眠不足。最初に迎える本当に辛い寝不足な時期は、どうしても育児がママに偏りがちです。そんな時、朝起きて赤ちゃんに「おはよう、今日も可愛いなぁ」もいいけれど、パパからママへ「昨日の夜もお疲れさま、ありがとう」その一言があったらうれしいですよね。たった一言でも寄り添ってもらえること、それがあるだけでママは「今日もがんばろう」と思えるものです。それはきっとパパも同じ。ママからパパへ「今日もお仕事頑張ってね」その一言があるからパパも仕事を頑張れるのではないでしょうか。
生まれたばかりの小さな赤ちゃんが家にやってきた途端、急に暮らしの中心が赤ちゃんになります。ママもパパもつい、赤ちゃんに目がいってしまいがちかもしれません。ですが、パパママ以前に夫婦。そのことを忘れず思いやりを持ち合うことが、すれ違いを失くしていくことにつながるはずです。
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