学校での遊び方~怪我をしない・させないために~
怪我を防ぐために
高い遊具から飛び降りたり、後ろ向きに走って競争したりと子どもが遊びに小さなスリルを求めるのは自然なことです。単純に禁止したところで、パパママの目の届かない場所ではその約束が守られない可能性もあります。子ども自身が危険を予測できるようにするために、パパママが工夫して伝えていくことが大切です。
・怪我をした経験を親子で振り返る
パパママの見守りの中で子どもが怪我をしたら、学びの機会として活用しましょう。手当てをし、子どもの気持ちが落ち着いてから「どうして怪我をしたのか、どうしたら防ぐことができたか」を親子で話し合ってみましょう。実体験を伴った出来事は記憶に残りやすいものです。
・危ない状況と結果をセットで考えさせる
怪我につながりそうな遊びを見かけた時には「危ない!」と注意するだけではなく、例えば「お友達が近くにいる時に飛び降りたら、ぶつかるかもしれないよ」と言うように、危ない状況と結果をセットで子どもに伝えます。「もし、頭と頭がぶつかったらどうだろう。指が目に入ったらどうだろう。」と具体的に考えさせることで、危険を予測する力を育てていくことができるでしょう。
・怪我をした・させた時の対応をシミュレーションしておく
子どもの怪我自体は小さなものであっても、その原因や対応をめぐって相手の保護者とのトラブルに発展することがあります。無用なトラブルを避けるためにも、いざと言う時に適切な対応ができるよう親子でシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
怪我をした(させられた)場合
学校から帰ってきた我が子が「今日、〇〇君に突き飛ばされて怪我をした」と話すことがあるかもしれません。そんな話を聞けば、反射的に相手に腹が立つのも仕方ありません。しかし、パパママは相手を非難せず、「びっくりしたね」「痛かったね」と我が子に寄り添う言葉をかけましょう。
子どもは状況を客観的に把握する力が未熟ですから、例えばA君はB君に突き飛ばされたと思っていても、B君の方もA君に突き飛ばされたと思っている場合もあります。第三者に聞いてようやく、2人がそれぞれよそ見をしていてぶつかったという事実が分かることもあるのです。ですから、我が子の話だけを聞いてとっさに相手が悪いと判断するのは避けたいところです。
怪我をさせた場合
うっかり他の子に怪我をさせた場合、「わざとではない」「自分もびっくりした」などの理由から、子どもは黙ってその場を離れてしまうことがあります。そんな時に備えて「怪我をさせてしまったら、その子が大丈夫になるまでそばにいよう。」と教えておくのはいかがでしょう。相手が保健室に行く場合は付き添えますし、代わりに先生を呼ぶこともできます。うまく「ごめんね」が言えなかったとしても、そばにいることで心配する気持ちが相手に伝わるでしょう。
学校での遊びは、周りの人との関わり方を学んでいく場でもあります。小さな怪我やトラブルは子どもたち自身でも解決できるように、親子で共有していけるといいですね。
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