親子のやり取りで感情をコントロール

①子どもの話を聞く

人は誰しも話を聞いてほしい、理解してほしいと思うものです。それは、子どもも一緒です。何か作業をしながら耳を傾けるだけでなく、子どもの目を見て聞いてあげましょう。きちんと聞いてくれているのか、聞き流しているのか子どももわかりますよ。

②子どもの気持ちを認める

「うんうん」「へぇ」「そうなんだ」「なるほど」「それで?」と、どんどん話したくなるような相づちを打ちながら聞いてあげましょう。子どもは、自分の気持ちを認めてもらえたと感じると、あらためて自分の考えや気持ちを見つめ直し、自分で解決しよう!と思えるようになります。

③感情にラベルを付けてあげる

子どもの気持ちを受け止めずに、なだめたり怒ったり無理に終わらせようとしないでください。「悲しい気持ちだね」「イライラするね」「怒っているね」「怖いね」と感情を言葉で表してあげましょう。どう表現したらいいのかわからなかった気持ちが理解できるようになり、言葉で伝えられるようになります。

④一緒に空想の世界を体験する

例えば「空を飛んで雲に乗りたい」と子どもが話している時に、はじめから無理なことだと話を途中でさえぎったり止めたりしないでください。パパママにワクワクした気持ちをわかってもらいたいのです。「魔法があったらいいね」「もし、○○だったらなあ」と一緒に空想を楽しみましょう。子どもは、話をすることも気持ちを伝え合うことも楽しくなり、感情をコントロールしやすくなります。

⑤感情を客観視する

感情は、客観的にとらえられるようになると、コントロールしやすくなります。まずは、感情の強さをわかりやすく表してみましょう。「今の気持ちはどのくらいかな?」怒りは?悲しみは?嬉しさは?それぞれを数や大きさで表現させてみます。1~10までとか、100までとか、空より高いとか、海の深さなど、それぞれの家庭にあった表現方法を見つけましょう。そして、怒った時や悲しい時は気持ちを落ち着かせる方法も考えておきます。例えば、部屋を移動する、深呼吸をする、数を数える、体を動かすなど。パパママも一緒に、子どもに合う方法を探してあげてくださいね。

世の中にはいろいろな人がいて、それぞれ考え方も違います。そんな様々な人と接しながら生きていくために、感情をコントロールすることは大切なスキルであり、コミュニケーションの土台となります。子どものころから、親子のやり取りの中で自然と身につけていけるといいですね。

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