子どもの自立を促す環境づくり

自立できない子どもの原因

ついつい、子どもがやることを先読みし、「これはダメ!」「危ない!」「こうした方が良いよ!」等と、口出ししてしまうことはありませんか?良かれと思って、パパママが先回りする事が、子ども自身の挑戦や、経験・体験を奪っている事があります。また、「家事を手伝いたい!」と言われた時に、「今は忙しいから今度ね。」など、「やってみたい!」の気持ちをパパママの都合で否定していませんか?自立するには、経験が必要。子どもが自然と自立していくために、できることを考えてみましょう。

まずは、モノを減らそう

モノが多すぎると、どこに何があるのか把握しづらくなります。物が減るだけで、子どもは自然と、身の回りのことを自分でし始めます。また、モノが多い環境にいると、子どもの落ち着きがなくなるという意見もあります。まずはパパママがモノと向き合い、シンプルな環境を作ることからスタートしてみましょう。

子どもを観察する

子どもの動きを観察してみると、何をどこに置くと、自分のことが自分でできるのかが見えてきます。衣服の着脱はどこでしているか、文房具をよく使う場所はどこか、料理で使うモノは手の届くところにあるか等。子どもが「自分で」管理できる場所にモノを配置するだけで、子どもは勝手に自立していきます。導線に合わせたモノの配置をしてみましょう。

成長に合わせたモノを置く

子どもは凄いスピードで成長していきます。少し前まで出来なかったことも、あっという間にできるようになっていきます。例えば、絵本。全ての本を並べるより、成長に合ったモノやお気に入りの数冊を選び、見やすい位置に並べるだけで、自分一人で眺めたり、「読んで!」と持ってきてくれたりします。

子どもは今の自分の発達に必要な行動を本能的に分かっていて、自然とその行動に取り組んでいる、とも言われています。その時、子どもは「何をしたいのか」をパパママがよく観察し、その成長段階に合わせたモノを、すぐ手に取れるところに置くようにするだけで、グンと成長していきます。是非試してみてください。

最も大切なこと

自立に必要なことは、子ども自身の「やってみたい」を否定せず、どんどん挑戦させてあげることでは無いでしょうか。ただ、それをさせるためには、「パパママ自身の余裕」が必要です。つまり、子どもの自立を促す環境に最も大切なのは、「パパママがいかに余裕を持って、子どもを見守れる環境を整えるか」という事になるのかもしれません。子どもだけでなく、パパママの余裕を生み出すことに目を向けてみて下さいね。

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