幸せ願うひな人形。どう選ぶ・どう飾る?

主流は二人雛。飾る場所を先に決めよう

ひな人形を選ぶ際、基本的には顔の表情や衣装の雰囲気など、好みが優先されることと思います。素材や技法が価格に反映されるので、予算に合わせながら納得のいくものを選ぶには、実際に売り場に足を運んで、見て聞いて確かめることが大切。一年に一度だけ飾るものとはいえ、眺めて飽きない愛らしさに、子どもも長く愛着を持って大切に扱うことを覚えることでしょう。

昔は和室や床の間に、東や南向きに飾ったようですが、現代の住宅事情では和室もなく、そもそも飾るスペースが取りにくい場合もあります。特に豪華な七段飾りや五段飾りは飾る場所だけでなく、収納場所に困ることも。最近は、親王飾り(二人飾り、二人雛)と言われる男雛と女雛一対だけ飾ることが増えてきました。家族が集まるリビングや子ども部屋に飾るご家庭が多いようです。

初節句などに祖父母から贈られる場合もありますが、好みや予算はもちろん、飾る場所を先に決めてサイズを測っておくことや、収納場所を考えておくことが大事です。子どもがまだ小さい家庭は、手の届かない台の上やケースに入れる工夫も必要です。

収納箱がそのまま飾り台になるなど、コンパクトで出し入れにも便利なものや、大人になっても飾れそうな陶器や木製、インテリア性の高いもの、など狭いスペースしかなくても選択肢はいろいろ。また、ひな壇飾りにこだわらずに「吊るしびな」でお祝いするのも素敵ですね。

眺めるのも楽しいけど、一緒に作ればもっと楽しい

年中行事として楽しく過ごすには、ひな人形を手作りして遊ぶのもおすすめです。簡単ですぐできるのが昔ながらの折り紙。手先を使って遊びながら、子どもの思考力や空間認知能力、集中力を養うことができると注目されています。上手にできても出来なくても、笑顔で一緒に作った時間が思い出に。画用紙や紙皿に貼って壁に飾ってあげましょう。

おひな様だけでなく、梅の花や鶴、うさぎなどのモチーフを作って、糸や毛糸で繋ぎ「吊るしびな」にするのもおすすめ。場所を取らないので好きなところに飾ることができ、ひな祭りらしい楽しく華やかな雰囲気になります。また卵の殻を使って、白くてつるっとしたおひな様の顔を表現したものもあります。着物は和紙や折り紙、フエルトなどの布でもいいですね。親子でひな祭りを楽しんでくださいね。

SHARE

related article

message