子ども乗せ自転車のきまりと注意点

子どもを自転車に乗せる時のきまり

自転車に子どもを同乗させる場合には、年齢・人数・身長・体重などの制限があります。

対象年齢

道路交通法に基づき、自転車のチャイルドシートに乗せることができるのは1歳以上、小学校就学前までの子どもです。以前は「(1歳以上、)6歳未満」と定められていましたが、それでは6歳になった年長児を乗せられず通園できないという不便があったため、令和3年4月より「小学校就学前まで」に緩和されました。また、子ども乗せ自転車を運転できる年齢は16歳以上です。

子どもの人数

一度に子ども乗せ自転車に乗せられる子どもの人数は2人まで。

・1人目をチャイルドシートに乗せて、2人目は抱っこ紐を利用して「おんぶ」する。
・1人目と2人目をそれぞれ前後のチャイルドシートに乗せる。

子どもを「抱っこ」して運転したり、子どもをチャイルドシートではない場所に乗せたり、子どもを3人乗せたりすることは違反行為ですので絶対にやめましょう。

身長・体重の制限

チャイルドシートは「前乗せ」と「後ろ乗せ」の2種類があり、それぞれ乗せることができる子どもの年齢・身長・体重に制限があります。

<前乗せ:フロントシート>
自転車のハンドル周りに装着するチャイルドシートです。1歳以上、4歳未満・身長100cm以下・体重15kg以下のお子さんを乗せることができます。

<後ろ乗せ:リアシート>
自転車の後輪の上に装着するチャイルドシートです。1歳以上、小学校就学前まで・身長115cm以下・体重22kg以下のお子さんを乗せることができます。

自転車の安全基準

自転車に子どもを乗せると、大人1人で乗る時よりもふらつきやすくなりますし、ブレーキをかけてから完全に停止するまでの走行距離も長くなります。つまり転倒や事故のリスクが高まるということです。子どもを2人乗せる場合には、安全性に十分配慮して設計されている「幼児2人同乗基準適合車」の表記がある自転車を選びましょう。

子どもを乗せて運転する際の注意点

子ども乗せ自転車はとても便利で、親子の世界を広げてくれる素敵な乗り物です。でも、ちょっとした不注意から大切な子どもたちの命を危険にさらしてしまうこともあり得ます。乗り始めるのを機に、自転車の交通ルールをもう一度確認しておきましょう。また、安全運転には日頃のメンテナンスが欠かせません。毎日の乗車前には必ずブレーキとタイヤの空気量を確認し、定期的にお店で点検を行いましょう。

久しぶりに自転車に乗る場合には、ぜひ自転車の交通ルールを見直してみてください。そして安全には十分留意して、親子の自転車ライフをお楽しみくださいね。

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