保育士さんに聞いた!寝かしつける7つのコツ~後編

子どもをリラックスさせよう!

保育園では抱っこで寝かしつけする場合もありますが、0歳児だったとしても布団に横になって寝かしつけることでそのままゆっくり眠る子どもも多いです。1歳児以降の子どもの中にも「先生トントンして〜!」とリクエストするほど、先生と一緒にいられるこの寝かしつけの時間を楽しみにしているケースもありました。

意識したいのは「寝かせる」ためにするのではなく「リラックス」して眠れる環境を整えるということ。一人ひとり好みが違い、その時その時でして欲しいことも違うので、いろいろ試してみる中で一番落ち着くものがどれか探していく必要があります。「トントン」と「なでる」は似ているようで全然違いますし、ただ手を握ったり、お腹に手を当てたりするだけで安心して眠れる場合もあります。

寝かしつける方法

シンプルに「トントン」

「トントン」とは、子どもを抱っこした状態や寝かせているときに、子どもの背中を「トントン」と軽い力で手を背中にタッチするように触ることで寝かしつける方法。一般的に寝かしつけに多く使われている方法です。

トントンする場合は眠りそうにない時はタップするような軽く早いリズムで、少し眠そうになったら手のひら全体で息を吐くタイミングでトンッ…トンッ…と合わせていき、少しずつ吐くタイミングより遅くトンッ………トンッ………と間隔をあけていくと入眠しやすくなります。

トントン以外の7つのコツ

①お腹をなでる
②背中をさする
③肩のあたりをトントン
④足をマッサージ
⑤手を握る
⑥眉間・おでこをなでる
⑦耳を触る

眠くなってきた合図に気づく

寝かせようとしても子どもは寝られず、パパやママのイライラが募り、そのイライラが子どもに伝わり余計に眠れない、という負のループになる場合があります。パパやママもリラックスした気持ちで子どもを寝かしつけることがポイントです。

もし、子どもが大泣きしている場合は、抱っこで落ち着かせます。少しグズグズしているくらいなら、それは交感神経と副交感神経の「眠る」スイッチを入れ替えているところ。グズっている時に「これはもうすぐ眠る合図だな」と思いながら、ぜひトントンや他のスキンシップをいろいろ試して布団で眠る経験ができるように見守ってみてください。

0歳前半の頃から子どもの寝かしつけをしてきて、抱っこで泣き止み、落ち着いたら布団に寝かせる、トントンや他のスキンシップをとったり、うちわで扇いだりするとそのまま眠る、ということが分かってくるようになりました。

大人と子どもの違いを知る

大人はどのように眠りにつくでしょうか?「よし寝よう」と横になって体の力を抜く。それから目を閉じてゆっくり呼吸をしながら自然と眠りにつきます。しかし、子どもは体の力を抜いたり、目を閉じて自ら寝ようとしたりことはほとんどありません。「まだまだ遊びたい!」と身体をいっぱい動かして、その結果、遊び疲れて眠ることが多いもの。

寝かしつけのときには、子どもが自然と身体の力を抜けるようにスキンシップを図ったり、目を閉じられるように眉間やおでこを撫でたり、やさしく身体をマッサージすることによって少しずつ寝るモードになれるようにしてあげます。

なかなか寝ないときには、「どこトントンして欲しい?」と子どもに聞くと背中を見せてきて、その通りにするとスッと寝てくれたこともありました。「話を聞いてくれた」「甘えられた」ことでリラックスしたのかもしれません。まだうまく喋れなくてもうなずいたり指さしをしたりする子どもからの発信をしっかり受け止めて、寝かしつけをスムーズにしたいですね。

SHARE

related article

message