兄弟ゲンカを未然に防ぐ工夫

ケンカを未然に防ぐ工夫

まずは、兄弟ゲンカを未然に防ぐ工夫を挙げていきたいと思います。即効性はないかもしれませんが、徐々にケンカを減らしていくことができるかもしれませんよ。

遊ぶ時のルールを決める

ケンカが起きやすい状況がわかっているのなら、その状況を作らないように家庭のルールを決めるのはいかがでしょうか。

弟がまだ幼く、つみきを巡って兄弟ゲンカが起きやすい場合には「(兄)がつみきで遊ぶのは、(弟)がお昼寝をしている間にしよう」と決めてみます。(兄)が安心して遊べる時間を確保することで、(弟)が起きている時間には譲ってくれることが増えるかもしれません。

小学生同士の兄弟ならば、思い切って「口(くち)ゲンカならOK」と決めてしまいます。「相手を傷つける言葉は使わない」という約束も加えておきます。自分の主張を言葉で表すのは悪いことではありませんし、感情をコントロールする練習にもなるのではないかと思います。

兄弟姉妹を比べない

普段から兄弟姉妹を比較しないことも大切です。比べられることで誰しもあまり気分の良いものではありません。比べられたことで生まれた負の感情を、比較された相手に向けてしまうことがあります。兄弟ゲンカの原因になるばかりか、将来的に兄弟関係にヒビが入ってしまう可能性も否定できません。

一方で、ありのままの自分が受け入れられていると感じて育つ子どもは自己肯定感が高く、他者にも寛容であると言われています。誰かと比較することなく「あなたは絵を描くのが好きなんだね」「昨日よりも上手にできたね」と、子どもそれぞれの気持ちや成長に寄り添ってみてほしいと思います。

ポジティブな声がけをする

パパやママが意識的に兄弟姉妹の間での関係性が良好になるように、ポジティブな言葉を選んで会話をしてあげましょう。

例えば、
・〇〇は、△△と同じものがいいのね。
・〇〇は△△を待っていてくれたんだね。ありがとう。
・〇〇は教えるのが上手だね。△△には教えてもらえて良かったね。

など、声掛けを試してみるのはいかがでしょう。相手との関わり方を学ぶきっかけにもなりますし、兄弟姉妹間の愛着も深まりそうです。

つい怒ってしまった時は

兄弟ゲンカにイライラして、つい怒ってしまい後悔した経験があります。
そんな時は素直に「忙しくてイライラしていたから、強く叱っちゃったの。ごめんね。」と、そのままの気持ちを子どもに話してしまうのが良いと思います。

配偶者や他の家族に子どものフォローをお願いするのも良いですね。大人の解決の仕方を子どもは見て学びます。自分の失敗が子どもの成長につながるならば、失敗しても成功!ですね。

成長につながると分かっていても、子どものケンカを見るのは辛いものです。ご紹介した方法を参考にしながら、ご家庭に合った方法で兄弟ゲンカを未然に防ぐ工夫をしてみてくださいね。

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